◀前 【13.子路:第01】 次▶
子路問政。子曰。先之勞之。請益。曰。無倦。
子路しろまつりごとう。のたまわく、これさきんじ、これねぎらう。えきう。いわく、むことかれ。
子路が政治についてたずねた。先師がこたえられた。――
「人民の先に立ち、人民のために骨折るがいい」
子路は物足りない気がして、いった。
「もう少しお話をお願いいたします」
すると先師はいわれた。――
「あきないでやることだ」(下村湖人『現代訳論語』)