2x4工法の3階建て共同住宅
準防火地域に建設
カナダ大使館 安全性アピール

 駐日カナダ大使館は24日、東京都内の準防火地域に、ツーバイフォー(2x4)工法による3階建て共同住宅(20戸)を建設すると発表した。準防火地域での木造3階建て共同住宅は昨年8月に建築が可能になったが、カナダ政府は木材輸出の拡大などを目的に日本政府に解禁を求めてきた。自ら大型物件を建築することで、安全性や耐久性をアピールする。
 建築するのは大使館職員官舎で、渋谷区、港区内の3ヵ所に計4棟を建築する。競争入札の結果、千代田化工建設とカナダの設計事務所、デビッドソン・ユーエン・シンプソン・アーキテクツ(バンクーバー市)が総額1100万カナダドル(約8億6千万円)で設計、建設を受注した。
 1戸当たりの広さが約100~190平方㍍の2LDKから4LDKで、2000年度の完成を目指す。千代田化工は構造材や換気システム、内装仕上げ材など約150万カナダドル(約1億2000万円)程度の部材をカナダから輸入する計画。
 カナダ大使館では建築中や完成後に見学会も開催して、カナダ製部材と2x4工法をアピールする場として積極的に活用する方針。
《出典》日経産業新聞 (10/11/25) 前頁      次頁