【08.泰伯:第10】
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子曰。好勇疾貧。亂也。人而不仁。疾之已甚。亂也。
子曰く、勇を好みて貧を疾むは乱す。人にして不仁なる、之を疾むこと已甚しきは乱す。
先師がいわれた。――
「社会秩序の破壊は、勇を好んで貧に苦しむ者によってひきおこされがちなものである。しかしまた、道にはずれた人を憎み過ぎることによってひきおこされることも、忘れてはならない」(下村湖人『現代訳論語』)
しのたまわく、ゆうをこのみてひんをにくむはらんす。ひとにしてふじんなる、これをにくむことはなはだしきはらんす。