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子貢曰。紂之不善。不如是之甚也。是以君子惡居下流。天下之惡皆歸焉。
こういわく、ちゅうぜんは、くのごとくはなはだしからざりしなり。ここもっくんりゅうることをにくむ。てんあくみなこれすればなり。
子貢がいった。――
いん紂王ちゅうおうの悪行も実際はさほどではなかったらしい。しかし、今では罪悪の溜池ででもあったかのようにいわれている。だから君子は道徳的低地にいて、天下の衆悪が一身に帰せられるのをにくむのだ」(下村湖人『現代訳論語』)