◀前 【19.子張:第04】 次▶
子夏曰。雖小道。必有可觀者焉。致遠恐泥。是以君子不爲也。
子夏しかいわく、しょうどういえども、かならるべきものり。とおきをいたすにはおそらくなずまん。ここもっくんさざるなり。
子夏がいった。――
「一技一芸の小さな道にも、それぞれに意義はある。しかし、そうした道で遠大な人生の理想を行なおうとすると、おそらく行き詰まりがくるであろう。だから君子はそういうことに専念しないのである」(下村湖人『現代訳論語』)