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子曰。臧武仲。以防求爲後於魯。雖曰不要君。吾不信也。
のたまわく、ぞうちゅうぼうもっのちすことをもとむ。きみようせずとうといえども、われしんぜざるなり。
先師がいわれた。――
ぞうちゅうは罪を得て魯を去る時、その領地であったぼうにふみとどまり、自分の後嗣を立てることを魯君に求めたのだ。彼が武力に訴えて国君を強要する意志はなかったといっても、私はそれを信ずるわけにはいかない」(下村湖人『現代訳論語』)