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【14.憲問:第09】
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子曰。爲命。裨諶草創之。世叔討論之。行人子羽脩飾之。東里子產潤色之。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
命
(
めい
)
を
為
(
つく
)
るに、
卑
(
ひ
)
諶
(
じん
)
之
(
これ
)
を
草創
(
そうそう
)
し、
世
(
せい
)
叔
(
しゅく
)
之
(
これ
)
を
討論
(
とうろん
)
し、
行人
(
こうじん
)
子羽
(
しう
)
之
(
これ
)
を
脩飾
(
しゅうしょく
)
し、
東
(
とう
)
里
(
り
)
の
子
(
し
)
産
(
さん
)
之
(
これ
)
を
潤色
(
じゅんしょく
)
せり。
先師がいわれた。――
「
鄭
(
てい
)
の国では、外交文書を作成するには、
卑
(
ひ
)
諶
(
じん
)
が草稿をつくり、
世
(
せい
)
叔
(
しゅく
)
がその内容を検討し、外交官の
子羽
(
しう
)
がその文章に筆を入れ、さらに
東
(
とう
)
里
(
り
)
の
子
(
し
)
産
(
さん
)
がそれに最後の磨きをかけている」(下村湖人『現代訳論語』)