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【08.泰伯:第01】
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子曰。泰伯其可謂至徳也已矣。三以天下讓。民無得而稱焉。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
泰伯
(
たいはく
)
は
其
(
そ
)
れ
至
(
し
)
徳
(
とく
)
と
謂
(
い
)
うべきのみ。
三
(
み
)
たび
天
(
てん
)
下
(
か
)
を
以
(
もっ
)
て
譲
(
ゆず
)
り、
民
(
たみ
)
得
(
え
)
て
称
(
しょう
)
する
無
(
な
)
し。
先師がいわれた。――
「
泰伯
(
たいはく
)
こそは至徳の人というべきであろう。固辞して位をつがず、三たび天下を譲ったが、人民にはそうした事実をさえ知らせなかった」(下村湖人『現代訳論語』)