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【12.顔淵:第15】
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子曰。博學於文。約之以禮。亦可以弗畔矣夫。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
博
(
ひろ
)
く
文
(
ぶん
)
を
学
(
まな
)
び、
之
(
これ
)
を
約
(
やく
)
するに
礼
(
れい
)
を
以
(
もっ
)
てすれば、
亦
(
ま
)
た
以
(
もっ
)
て
畔
(
そむ
)
かざるべきか。
先師がいわれた。――
「ひろく典籍を学んで知見をゆたかにするとともに、実践の軌範を礼に求めてその知見にしめくくりをつけるがいい。それでこそ学問の道にそむかないといえるだろう」(下村湖人『現代訳論語』)