◀前 【12.顔淵:第13】 次▶
子曰。聽訟。吾猶人也。必也使無訟乎。
のたまわく、うったえをくは、われひとのごとし。かならずやうったからしめんか。
先師がいわれた。――
「訴訟ごとの審理判決をやらされると、私もべつに人と変ったところはない。もし私に変ったところがあるとすれば、それは、訴訟ごとのない世の中にしたいと願っていることだ」(下村湖人『現代訳論語』)