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子曰。片言可以折獄者。其由也與。子路無宿諾。
のたまわく、片言へんげんもっうったえをさだむべきものは、ゆうなるか。子路しろ宿しゅくだくし。
先師がいわれた。――
「ただ一言でぴたりと判決を下し、当事者双方を信服させる力のあるのは、ゆうだろうか」
子路はがんらい、引き受けたことはただちに実行にうつす人で、ふだんから人に信頼された人なのである。(下村湖人『現代訳論語』)