◀前 【11.先進:第25】 次▶1)子路。曾晳。冉有。公西華。侍坐。子曰。以吾一日長乎爾。毋吾以也。居則曰。不吾知也。如或知爾。則何以哉。
子路・曾晳・冉有・公西華侍坐す。子曰く、吾一日爾より長ぜるを以て、吾を以てすること毋れ。居りては則ち曰く、吾を知らざるなり、と。如し或いは爾を知らば、則ち何を以てせんや。
子路と曾晳と冉有と公西華が先師のおそばにいたとき、先師がいわれた。――
「私がお前たちよりいくらか先輩だからといって、なにも遠慮することはない。今日は一つ存分に話しあってみよう。お前たちは、いつも、自分を認めて用いてくれる人がないといって、くやしがっているが、もし用いてくれる人があるとしたら、いったいどんな仕事がしたいのかね」(下村湖人『現代訳論語』)