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【11.先進:第22】
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子畏於匡。顏淵後。子曰。吾以女爲死矣。曰。子在。回何敢死。
子
(
し
)
、
匡
(
きょう
)
に
畏
(
い
)
す。
顔淵
(
がんえん
)
後
(
おく
)
る。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
吾
(
われ
)
女
(
なんじ
)
を
以
(
もっ
)
て
死
(
し
)
せりと
為
(
な
)
す。
曰
(
いわ
)
く、
子
(
し
)
在
(
いま
)
す。
回
(
かい
)
何
(
なん
)
ぞ
敢
(
あ
)
えて
死
(
し
)
せん。
先師が
匡
(
きょう
)
の難に
遭
(
あ
)
われた時、顔淵は一行におくれて一時消息不明になっていたが、やっと追いつくと、先師はいわれた。――
「私は、お前が死んだのではないかと、気が気でなかったよ」
すると、顔淵はいった。――
「先生がおいでになるのに、なんで私が軽々しく死なれましょう」(下村湖人『現代訳論語』)