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季氏富於周公。而求也爲之聚斂而附益之。子曰。非吾徒也。小子鳴鼓而攻之可也。
季氏きししゅうこうよりもめり。しこうしてきゅうこれため聚斂しゅうれんしてこれ附益ふえきす。のたまわく、あらざるなり。しょうらしてこれめてなり。
先師がいわれた。――
「季氏は周公以上に富んでいる。しかるに、季氏の執事となったきゅうは、主人の意を迎え、租税を過酷に取り立てて、その富をふやしてやっている。彼はわれわれの仲間ではない。諸君は鼓を鳴らして彼を責めてもいいのだ」(下村湖人『現代訳論語』)