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朋友死。無所歸。曰。於我殯。朋友之饋。雖車馬。非祭肉不拜。
朋友ほうゆうして、するところければ、いわく、われいてひんせよと。朋友ほうゆうおくりものは、しゃいえども、祭肉さいにくあらざればはいせず。
先生は、友人が死んで遺骸の引取り手がないと、「私のうちで仮入棺をさせよう」といわれる。
先生は、友人からの贈物だと、それが車馬のような高価なものでも、拝して受けられることはない。ただ拝して受けられるのは、祭の供物にした肉の場合だけである。(下村湖人『現代訳論語』)