◀前
【09.子罕:第20】
次▶
子謂顔淵曰。惜乎。吾見其進也。未見其止也。
子
(
し
)
、
顔淵
(
がんえん
)
を
謂
(
い
)
いて
曰
(
いわ
)
く、
惜
(
お
)
しいかな。
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
進
(
すす
)
むを
見
(
み
)
たるも、
未
(
いま
)
だ
其
(
そ
)
の
止
(
とど
)
まるを
見
(
み
)
ざりき。
先師が顔淵のことをこういわれた。――
「惜しい人物だった。私は彼が進んでいるところは見たが、彼が止まっているところを見たことがなかったのだ」(下村湖人『現代訳論語』)