◀前
【06.雍也:第17】
次▶
子曰。人之生也直。罔之生也。幸而免。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
人
(
ひと
)
の
生
(
い
)
くるや
直
(
なお
)
し。
之
(
これ
)
を
罔
(
な
)
みして
生
(
い
)
くるや、
幸
(
さいわ
)
いにして
免
(
まぬか
)
るるのみ。
先師がいわれた。――
「人間というものは、本来、正直に生れついたものだ。それを無視して生きていられるのは、決して天理にかなっていることではない。偶然に天罰を免れているに過ぎないのだ」(下村湖人『現代訳論語』)