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子曰。人之生也直。罔之生也。幸而免。
のたまわく、ひとくるやなおし。これみしてくるや、さいわいにしてまぬかるるのみ。
先師がいわれた。――
「人間というものは、本来、正直に生れついたものだ。それを無視して生きていられるのは、決して天理にかなっていることではない。偶然に天罰を免れているに過ぎないのだ」(下村湖人『現代訳論語』)