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【06.雍也:第14】
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子曰。不有祝鮀之佞。而有宋朝之美。難乎。免於今之世矣。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
祝
(
しゅく
)
鮀
(
だ
)
の
佞
(
ねい
)
有
(
あ
)
らずして、
宋
(
そう
)
朝
(
ちょう
)
の
美
(
び
)
有
(
あ
)
るは、
難
(
かた
)
いかな
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
に
免
(
まぬか
)
れんこと。
先師がいわれた。――
「
祝
(
しゅく
)
鮀
(
だ
)
ほど口がうまくて、
宋
(
そう
)
朝
(
ちょう
)
ほどの美男子でないと、無事にはつとまらないらしい。なんというなさけない時代だろう」(下村湖人『現代訳論語』)