◀前 【04.里仁:第02】 次▶子曰。不仁者。不可以久處約。不可以長處樂。仁者安仁。知者利仁。
子曰く、不仁者は以て久しく約に処るべからず。以て長く楽に処るべからず。仁者は仁に安んじ、知者は仁を利す。
先師がいわれた。――
「不仁な人間は、長く逆境に身を処することもできないし、また長く順境に身を処することもできない。それができるのは仁者と知者であるが、仁者はどんな境遇にあっても、仁そのものに安んずるがゆえにみだれないし、知者は仁の価値を知って努力するがゆえにみだれない」(下村湖人『現代訳論語』)