◀前
【03.八佾:第17】
次▶
子貢欲去告朔之餼羊。子曰。賜也。爾愛其羊。我愛其禮。
子
(
し
)
貢
(
こう
)
、
告朔
(
こくさく
)
の
餼
(
き
)
羊
(
よう
)
を
去
(
さ
)
らんと
欲
(
ほっ
)
す。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
賜
(
し
)
や、
爾
(
なんじ
)
は
其
(
そ
)
の
羊
(
ひつじ
)
を
愛
(
おし
)
む、
我
(
われ
)
は
其
(
そ
)
の
礼
(
れい
)
を
愛
(
おし
)
む。
子貢が、
告朔
(
こくさく
)
の礼に
餼
(
き
)
羊
(
よう
)
をお供えするのはむだだといって、これを廃止することを希望した。すると先師はいわれた。――
「
賜
(
し
)
よ、おまえは羊が惜しいのか。私は礼がすたれるのが惜しい」(下村湖人『現代訳論語』)