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【02.為政:第22】
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子曰。人而無信。不知其可也。大車無輗。小車無軏。其何以行之哉。
子
(
し
)
曰
(
のたまわ
)
く、
人
(
ひと
)
にして
信
(
しん
)
無
(
な
)
くんば、
其
(
そ
)
の
可
(
か
)
なるを
知
(
し
)
らざるなり。
大車
(
たいしゃ
)
に
輗
(
げい
)
無
(
な
)
く、
小車
(
しょうしゃ
)
に
軏
(
げつ
)
無
(
な
)
くんば、
其
(
そ
)
れ
何
(
なに
)
を
以
(
もっ
)
てか
之
(
これ
)
を
行
(
や
)
らんや。
先師がいわれた。――
「人間に信がなくては、どうにもならない。大車に牛をつなぐながえの横木がなく、小車に馬をつなぐながえの横木がなくては、どうして前進ができよう。人間における信もそのとおりだ」(下村湖人『現代訳論語』)