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子曰。吾與回言終日。不違如愚。退而省其私。亦足以發。回也不愚。
のたまわく、われかいうことしゅうじつたがわざることなるがごとし。退しりぞきてわたくしかえりみれば、もっはっするにる。かいならず。
先師がいわれた。――
かいと終日話していても、彼は私のいうことをただおとなしくきいているだけで、まるで馬鹿のようだ。ところが彼自身の生活を見ると、あべこべに私の方が教えられるところが多い。回という人間は決して馬鹿ではないのだ」(下村湖人『現代訳論語』)