◀前 【01.学而:第13】 次▶有子曰。信近於義。言可復也。恭近於禮。遠恥辱也。因不失其親。亦可宗也。
有子曰く、信、義に近ければ、言復むべきなり。恭、礼に近ければ、恥辱に遠ざかる。因ること其の親を失わざれば、亦た宗ぶべきなり。
有先生がいわれた。――
「約束したことが正義にかなっておれば、その約束どおりに履行できるものだ。丁寧さが礼にかなっておれば、人に軽んぜられることはないものだ。人にたよる時に、たよるべき人物の選定を誤っていなければ、生涯その人を尊敬していけるものだ」(下村湖人『現代訳論語』)