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有子曰。信近於義。言可復也。恭近於禮。遠恥辱也。因不失其親。亦可宗也。
ゆういわく、しんちかければ、げんむべきなり。きょうれいちかければ、恥辱ちじょくとおざかる。ることしんを失わざれば、たっとぶべきなり。
ゆう先生がいわれた。――
「約束したことが正義にかなっておれば、その約束どおりに履行できるものだ。丁寧さが礼にかなっておれば、人に軽んぜられることはないものだ。人にたよる時に、たよるべき人物の選定を誤っていなければ、生涯その人を尊敬していけるものだ」(下村湖人『現代訳論語』)