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子曰。色厲而内荏。譬諸小人。其猶穿窬之盜也與。
のたまわく、いろはげしくしてうちやわらかなるは、これしょうじんたとうれば、穿せんとうのごときか。
先師がいわれた。――
「見かけだけはいかにもいかめしくして、内心ぐにゃぐにゃしている人は、これを下層民の場合でいうと、壁をぶち破ったり、塀を乗りこえたりしながら、びくびくしている泥棒のようなものであろうか」(下村湖人『現代訳論語』)