闘う人にエール送りたい
役所 広司氏
《経済ドキュメンタリー、なぜ案内役に》 この人と5分間

▼テレビ東京の経済ドキュメンタリー番組「日経スペシャル ガイアの夜明け」のナビゲーターを務めてますね。
「番組のコンセプトが気に入ったんです。テロだとか暗いニュースばかりですけど、夜明けに向かって一生懸命、闘い続けている人たちがいる。
その姿にスポットを当てて、落ち込んだニッポンにエールを送る番組なら挑戦しがいがあると」
「報道ドキュメンタリーの案内役、しかも経済番組である以上、それなりの知識も求められる。プレッシャーとの闘いです。日経新聞を毎日読むようになりました」
▼サラリーマンを演じることが多いですね。
「会社勤めの方は多いだけに、常にリアリティーか求められる。過去の体験は役立っているんでしょうけど、それだけでは足りない。友人の話や、ニュース、ドキュメンタリーも参考にしてます。日常生活の中で無意識に蓄積されていったものが、役作りに反映されていると思います」
▼不況ですね。
「僕たちが若いころは皆貧しかったけど悲壮感はなかった。心の中まで不況にしてはいけないと思います」 (貝)

やくしょ・こうじ
千代田区役所土木部道路課勤務から俳優へ。
映画「Shall we ダンス?」「うなぎ」など、
多くの主演映画が内外で高い評価を得ている。
45歳。
《出典》日経産業新聞 (14/09/24) 前頁  次頁