CADの標準フォーマットを開発
CADデータ交換標準開発コンソーシアム
 「CADデータ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC)」は8月31日,異なるCAD間でデータを交換するための標準フォーマット「SXF」(SCADEC EXCHANGE FORMAT)などの開発を終え,コンソーシアムの活動を終了した。SCADECはJACICが事務局となって99年3月から活動していた。
 SXFは,ISOのSTEP/AP202に準拠したフォーマットで,二次元CADデータの交換をターゲットにしている。今回はSXFの開発のほか,DXFファイルとSXFファイルのデータを交換するためのトランスレーター(変換ソフト)や,SXFに変換されたCADデータを表示,印刷するブラウザーなども開発した。今後は各CADメーカーが,SCADECでの開発成果を元に,自社のCADデータとSXFとのトランスレーターを開発する。
 建設省は2000年秋ごろから,SXFファイルの有効性を検証する実証実験を始める予定。その結果を参考にしながら,2001年4月から始まる電子納品の標準仕様としてSXFを採用する見込みだ。
 また,電子調達に関するシステムの開発を目指した「CALS/EC公共調達コンソーシアム」も8月31日に活動を終了した。
 同コンソーシアムでは,発注情報や入札結果を提供するクリアリングハウスシステム,競争参加資格の確認や入札・開札などを行う電子入札システム,本人の確認を行う電子認証システムの開発を終えた。2001年度から始まる建設省直轄工事の電子入札に,コンソーシアムで開発したシステムの一部を改良して導入する計画だ。
《出典》日経コンストラクション (12/09/22) 前頁  次頁