珪藻土について
人にやさしい健康住宅の提案
珪藻土とはプランクトンの殻が堆積してできる多孔質な土。断熱性や遮音性吸放湿性など壁材に適した特性を持ち、七輪や耐火レンガ等に使われる。

<意匠表現の自由度>
珪藻土には、コテ押さえや、ワイヤーブラシ
引き摺り等の表面的な技法だけでなく原材料
の中に桐生砂や、バーミキュライトといった
自然素材を混入したり塗り付けた後の柔らか
い状態で、砂利を投げつけたり、また、埋め
込んだ素材を削りだしたりとデザイナーの思
いのままに表現ができる魅力がある。
珪藻土は、もともと、プランクトンの死骸が
堆積してできた土なので、浪崎邸の外壁では
波が打ち寄せ引いてゆく時の波打ち際の砂浜
をイメージした珪藻土の表現を試みている。
このように珪藻土の土壁の中に、より自然な
雰囲気を出すために、緑化石、五色石、アン
モナイト等を埋め込み、時として単調になり
がちな外壁にアクセントとリズム感を創り出
している。

<呼吸する断熱壁>
珪藻土はその核の中に無数の細孔を持ってい
て、その空気層のお陰でモルタル壁の約10
倍という断熱性に優れ、湿気に対して吸放出
を繰り返すといった特性を持っている。この
ため壁内の結露防止や、室内に使用した時の
調湿脱臭効果は、他の材料に比較してずば抜
けて優れていると言われている。
《出典》株式会社 建匠 (09/09/20) 前頁  次頁